6/17【エッセイ】ASDと鳥レバー煮の気づき

ADHDと社会の寛容さ

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こんにちは。

日々、ADHDといった発達障がいの方を支援していて思うことを、徒然なるままに。

皆さんは、障がいは何が作ると思いますか。

不運、自己責任、遺伝など。人それぞれに答えはあるのかもしれません。

教科書的には

障がいは社会が作る

と教えられました。その通りだと思います。

発達障がいというのは、突き詰めて言えば社会性に大きな生きづらさがあるのではないかと思います。

ADHDの場合は、衝動性や、忘れっぽさが社会性に影響を与えるくらいに強い。と考えています。

その場合、薬の服用で大きく改善されることもあると思います。

メンタル疾患のおくすりは、その診断が下りないと処方できないものだと聞きました。おそらく医療法で決められているのだと思います。

言い換えれば、ADHDは、診断されることで、障害でなくなる選択肢が増えるといえるかもしれません。

一方で、社会が障害が作る点にも注目したいです。

社会の寛容さが、発達障がいをなくす

最近、そう思うようになってきました。

良く、日本人は時間に厳しいといわれます。

国際交流をしている自分からすると、本当にそれを感じます。

イベントを開催すると、ほとんどの人は時間通りに来ません。

イライラしたものですが、それは、日本人が規則正しすぎるからと考えるようになってから、問題ではなくなりました。

ADHDの方は、時間を守るのが苦手な方が多いと感じています。

でも、世の中に時計がなければ、どうでしょうか?

分単位で時間を管理し、規則正しく生きる。それは動物として不自然なのかも。と思います。

じゃぁ、日本は寛容じゃない国なのでしょうか。

それは、ものによると思うのです。

寛容でないところは、時間や文化、暗黙の了解といった規則を守ることに対して生じていると感じます。

では、何に対して寛容と感じているか。

ずばり、

日本はオタク文化に寛容

と思うのです。

オタクという言葉が世の中に出た時、オタクと呼ばれる方々の社会的地位は、非常に低いものだったと思います。

ちょうどそのころ、少女の連続〇人事件が埼玉で発生し、犯人がホラー映画オタクであったことから、オタクへの差別といってもいいほどの偏見は頂点に達していたのだと振り返っています。

それから30年。今、オタクという言葉は皆日常的に自称する言葉となりました。

オタクとは、何かに没頭して、人生を楽しんでいる人。

いまとなってはそんな意味に使われていると思います。

海外の友人と話していると、日本ほどオタクの社会的認知度が高い国はないそうです。

日本に来た外国人の友人は、自由にゲームやアニメの話を雄弁に語ります。もちろん、日本人の私たちも負けてはいません。

ですが、こんな風にマニアックにゲームやアニメの話を掘り下げても、変な目で見られないのは珍しいことのようです。

利発で明るい人柄がうかがえる顔立ちをした、中国人女性の友人はこう言いました。

「みんな日本人が大好きだよ」

主観的な意見であることはもちろんですが、うれしいじゃないですか。

それは、彼女がゲームオタクであることと大きく関係していることは、想像に難くありません。

日本で起きた何か変わった事件が海外で報じられると、日本好きの友人は「これは日本のニュースだ」とすぐ気づくそうです。

それは、えてしてマニアックで平和なもののようです。

確かに日本はマニアックで平和な国だと思えます。

日本人であることに執着することは好ましく思いません。

もともと国民の概念は、戦争で団結するために作られたものでした。それを悪用した大日本帝国といったファシズムは、愛国心を利用した人類の過ちであると定義されていると習いました。

とはいえ、確かに日本という国に住んでいる集団に、個性というものがあると思います。

オリンピックの汚職や、統一教会問題など、日本人であることを恥ずかしく思うことも多々あります。

それは、国際社会で日本国籍を持つ以上、付きまとうものでしょう。

一方で、それは”マニアックなものに寛容で、平和主義者”という素晴らしい個性でもあると思います。

そんな時は、心の中で「僕は日本人なんですよ」と自慢している自分がいます。

noteを見ていると、もう多様性は当然で、集団より個の時代が来ていることをまじまじと感じます。

インスタグラムでは、商魂たくましい若者や、途上国の方々が、プロモーションや国際物流販売といった新しい取引で、素晴らしいお仕事をされていることを教えていただいたこともあります。

政治や権力者のコントロールが効かない、大量の個人が、自由に生きる時代が来ているんでしょうか。

なんと素晴らしい時代か。

無個性を強いる教育や、一律の考えを強制する同調圧力を尊重する考えはまだしばらく残るかもしれません。

それは、ADHDといった発達障がいの方にとって、生きづらい社会だと思います。

ですが、この日本という国は、先ほど述べたとおり、決して不寛容な国ではないと思うんです。

発達障がいを日本社会に受け入れてもらうべく、やることは一つ。

自分のやりたいことを、心の底から楽しんで生きる。

オタクになるんです。

それこそが、日本の多様性を促進する、社会を前へ進めるパワーなのではないでしょうか。

ADHDよ、オタクたれ

なお、ADHDのおくすりは以下のようなものがあります。

コンサータ、ストラテラ、インチュニブ。主にこの3つがそのおくすりです。

それぞれの違いは、以下の通り。

コンサータ

コンサータの効果としては、脳内のドーパミンという物質を増やすことで、脳の覚醒度を上げ、不注意や頭の中の雑音、モヤモヤに強い効果を発揮するそうです。脳の興奮を高めるので、不安を強めたり、ハイになる可能性がまれにあるとのこと。

認められた医療機関でしか処方できない、処方のたびに登録する必要があるなど不便さは少しあるみたいです。効果は、すぐに表れ、人と会う日の朝だけ飲むといった使い方もできるでしょう。

ストラテラ

脳内のノルアドレナリンという物質を増やすことで、症状を改善するそうです。特に、過集中に対して視野を広げる効果があると言われています。不安症状の軽減や、双極性障害やうつ病を併存する患者さんにもADHD症状への効果を認める研究があるとのことで、ADHD以外のメンタル疾患がある患者さんに対しても使用することができます。

少量から始め、ゆっくり増やしていくそうです。効果が表れるまでに1-3カ月間と時間をかけてゆっくり効果が出るとのこと。

インチュニブ

活動的になる、交感神経を抑えることで、症状を改善するとのこと。多動性や衝動性や多集中に効果があると言われています。理性を強くするだけでなく感情を安定させる働きもあるらしく、イライラ・癇癪・衝動性・ルールが守れないなどが強い場合には優先されるおくすりだそうです。つい、余計な一言を口に出してしまって人間関係、でトラブルが起きるようなときに効果があることもあります。僕も欲しいですね。

効果はすぐに表れるそうですが、飲み始めは眠けと血圧が下がる(もともと高血圧として開発された)そうなので、少量から始め、慣れてきたら増量して適量を探します。不安症などの併存症があっても使いやすいとのこと。「ピタッとはまる」ととても、役に立つのでしょうが、ジェネリック(同じ成分の安い薬)がなく、薬価が高いので、自立支援制度(医療費負担が1割になる制度。クリニックに聞いてみてください。)などがよいかと。

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この記事を書いた人

みくりやてつきのアバター みくりやてつき 所長(仮)

在住国:日本 現在地:愛知県 主に発達障がいの方を対象とした、IT特化の、就労移行支援事業所、サービス管理責任者。 精神保健福祉士 TOEIC840 日本語教師 作家

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