6/17【エッセイ】ASDと鳥レバー煮の気づき

自分を認めるということ

今回のテーマは、発達障害の方によく見受けられる、自己肯定感が低い方に役に立つと思う内容です。


それは

「自分を認める」

ということです。

簡単にいってもこれはなかなか難しいと思いませんか。

誰かからすごいですねって言われたときに「はいそうです」と言えば傲慢な人と思われるでしょう。

答えとして、1番無難なのは、「ありがとうございます」だと思います。

一方で、「いいえ、私なんか」と答える方もいらっしゃるでしょう。それが謙遜の場合はいいと思うんです。なぜならその方は自分を認めているからだです。でもよくいらっしゃるのは本当に自分を褒められたことを受け入れられない方です。

むしろ、

褒められることで自己否定が始まる。

これは結構深刻な闇だと思うんですよね。また、自惚れる方もいると思うんです。それも同じく、深い闇じゃないでしょうか。

いわゆる自己肯定感の低い方がそれをやってしまうんだと思います。

自己肯定感の低さ、これがその闇の本質ですよね。

自己肯定感が低いと言う事は自分が生きていることを否定しているような状態だと思うんです。

「自分は生まれてきて良かったのだろうか」

そういった疑問を抱きながら生きている。これはかなり辛いと思います。

僕自身、「自分が生まれてきて良かったのか」と言う気持ちを物心ついた時からずっと思ってたんですよね。今でもそういう気持ちはずっとあるんです。

けれども、最近、サービス管理責任者と言う専門職の研修に参加した時、自己肯定感を手に入れるためのヒントというか、気づきのようなものを得たのです。

その研修では、とある事例に対し、どんな支援をするかと言うことをディスカッションしました。心理学を専攻していて、エンジニア経験のある僕はその2つの知識を組み合わせた支援を提案しました。
またある方は、公認心理士の方でその方の行動から推察される心理的背景をもとに支援を考えられました。
またある女性のサービス管理責任者さんは、その事例の対象者が女性であることから、女性ならこう考えると言うような見立てで話されました。

率直に言ってとの意見も素晴らしかったです。これは自分の意見も含みます。それが自分の中での気づきでした

以前の動画でお伝えしたんですけれども、

他人を尊敬し、自分を尊敬することが多様性を促進する。

と言うお話をしたように覚えています。

その研修の時、僕は他の方の発表に対し、すごいなと感心した一方で、自分も支援方針もまた良さがあると素直に思ったんです。その自分の中にある感情をそのまま認める。これが、そうなんです。

自分の中に生まれた、自分へのポジティブな気持ちをありのまま受け入れる。

もしその気持ちを膨らませば、うぬぼれになりますし、否定すれば、そのまま自己否定と言えるでしょう。

ちなみに、認められた時にその言葉を膨らませるのは、自信がないから、褒められた瞬間に、すごく嬉しくなってその評価を過剰に捉えてしまっていることに他ならないと思います。

つまり、自分の中に生じた自分を認めた気持ちは、その気持ちが存在することを素直に受け止める。それが、自分を認めることだと思います。

昼休憩時に、同僚に褒められた時、素直に僕の口から「そうなんです」という言葉が出ました。「自分で言うか!」と早速ツッコミが入りました。自惚れと思われたのかもしれませんが、僕の中で、自分への承認を、素直に認めていたことが、言葉になったんだと思います。

自分への承認を、自然に受け入れることができる。

それはとても難しいことだと思います。

でも、

「わたしもやるなぁ」と思えた気持ち、大事にしたいですね。

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この記事を書いた人

みくりやてつきのアバター みくりやてつき 所長(仮)

在住国:日本 現在地:愛知県 主に発達障がいの方を対象とした、IT特化の、就労移行支援事業所、サービス管理責任者。 精神保健福祉士 TOEIC840 日本語教師 作家

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